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2010年4月15日 (木)

「背番号42」は誇りの番号

 プロ野球の「記録の神様」としてお馴染みだった宇佐美徹也さん(1933~2009)が、かつて上梓された「プロ野球 記録・奇録・きろく」(文春文庫・1987年刊)の中に“魔の背番号「42」は文字通り死に絶えそう”と題した一文を載せておられます(原典は「Number」1984年4月20日号に所載)。

 1984年当時、日本のプロ野球12球団で、この「背番号42」を付けた選手はゼロ。
 この当時までは、この番号を背負って活躍した選手も少なく(太平洋→クラウン時代の真弓と、近鉄時代のジョーンズが代表格)、日本ではエンギの悪い数字…ということもあり、大方敬遠されていたのでしょう。

 ところが。
 メジャーではこの背番号と言えば、やはりJackie Robinson(1919~1972)。
 人種の「壁」を最初に乗り越え、黒人がメジャーで活躍する道を拓いた選手として、あまりにも有名です。
 虚塵のクルーンも横浜時代から、彼をリスペクトする意味を込めて、背番号42でプレーしているそうです。

 今日は、メジャーの「Jackie Robinson's Day」。
 各球団の選手・コーチだけでなく審判員も、全員が背番号「42」でフィールドに立ちます。もちろん、イチローやゴジラも。
 そうそう、イチローが張本勲さんの生涯安打記録を塗り替えたのも、1年前のこの日でした。

 昨年も書きましたが、Jackieの存在無くしてメジャーが真の“メジャー”になることは無かったでしょう。のみならず、アメリカの現代史における黒人の地位すらも、大きく変わっていたかも知れません。
 その意味でも、アメリカにとって「背番号42」を受け容れたことからもたらされた“財産”は、計り知れないものだったと確信しています。

 下柳・木田・萩原など、最近は日本人でもこの番号を付けるプレーヤーが増えています。宇佐美さんが話題にした当時に比べると、「拒絶反応」も薄れているのでしょうか。
 是非彼らにも、この背番号に込められた「意義」を共有しながら、フィールドに立って欲しいと願っています。

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